リラックスにラベンダー🪻
肌トラブルにラベンダー🪻
私の常備したい精油 ラベンダー🪻🎶
アロマテラピーの視点からラベンダーとラバンジンの違いをまとめてみました!
合わせて、リラックス・スキンケアなど、目的に合わせた精油の選び方もわかりやすくお伝えします。

まず、はじめにお伝えしたいのは、アロマテラピーにおける”ラベンダーの精油”と、香料としての”ラベンダーの香り”は別物という点です。また、ラベンダーとラバンジンは名前や香りが似ていますが、植物としての成り立ちや性質が違います。
お店でラベンダーの香りのスプレーを買ったら、想像以上に香りが強く、成分表示にはラベンダーではなく香料と書かれていた経験はありませんか?
この場合、ラベンダーに似た香りのラバンジンや、複数の香料化合物をブレンドした香りが使われている可能性があります。
化粧品の成分は薬機法により、原則として表示が必要ですが、香料は、個々の成分名ではなく香料として一括表示できることが認められています。家庭用芳香剤や洗剤などの雑貨品では、主成分以外は香料とまとめて書かれているケースも。医薬品・医薬部外品・防虫剤などは表示ルールがより厳しいとはいえ、香料の一括表示が認められる点は同じです。ラベンダーの香りを再現するために、数十種類の香料化合物が使われることもあります。
私は香りの商品を選ぶときは、安心して使えるように、できるだけ成分や原料が記載されているものを選ぶようにしています。
ラベンダーとラバンジンの違い
原種と交配種という植物学的な違い
ラベンダーとラバンジンのいちばん大きな違いは、植物としての成り立ちです。真正ラベンダーは原種で、自然環境の中で長い時間をかけて特性が保たれてきました。ラバンジンは、真正ラベンダーとスパイクラベンダーが掛け合わさった交配種です。
ラベンダーには複数の種類があり、精油でよく使われる4種類にはそれぞれの特徴があります。
真正ラベンダー 学名 Lavandula angustifolia, L. officinalis, L. vera
甘く華やかで落ち着いた香りが特徴。鎮静に関わる成分が豊富で、深いリラックスやストレス緩和に向きます。
スパイクラベンダー(ラベンダースピカ)学名 Lavandula latifolia
カンファーを含むシャープで刺激のある香りが特徴。呼吸器に良い成分が含まれています。筋肉のこわばり用のマッサージオイルにも使われます。
ラバンジン 学名 Lavandula × intermedia, L. hybrida
真正とスパイクの中間的な香りで、爽やかさと穏やかさを併せ持ちます。収穫量が多く、商業的にも幅広い用途で使われます。
ストエカスラベンダー(フレンチラベンダー)学名 Lavandula stoechas
個性的でフレッシュな香りが特徴。見た目にも特徴があり、気分転換向きとされます。
※ラバンジンはラベンダーの別名ではなく、複数あるラベンダーの中の一種です。
本場フランスでの呼び分けと使い分け
本場フランスでは、ラバンジンとラベンダーは香りが似ていても、別の植物として明確に呼び分けられているとか。真正ラベンダーは繊細で穏やかな香りを生かす用途に。ラバンジンは日常使いや業務用として使われることが多いようです。
この違いは、どちらがよいのではなく、特性の違いです。
フランスでは、深く休みたい、鎮静させたいなら真正ラベンダー。広い空間で香らせたい、爽やかさも欲しいならラバンジンというように目的で使い分けているのです。
フランス産を知るとわかる品質のこと
プロヴァンスがラベンダーの本場といわれる理由
プロヴァンスがラベンダーの本場とされるのは、ラベンダー畑の美しい風景だけが理由ではありません。日照時間が長く、乾燥した気候など、香りと成分が安定しやすい条件がそろっているためです。こうした環境はラベンダーが過剰なストレスを受けにくく、香り成分をバランスよく蓄えやすくなると言われています。
またプロヴァンスでは、古くから栽培と蒸留が行われていた背景があります。長年の経験から、収穫時期の見極めや、蒸留方法が洗練されていて品質のばらつきが少ない精油ができるそうです。フランス産、プロヴァンス産という表記は、香りの信頼や安定感になっているのです。
高地ラベンダーと低地ラバンジンが育つ環境の違い
高地で育つラベンダーと低地で育つラバンジンでは、生育環境が異なります。
真正ラベンダーは標高の高い場所を好み、昼夜の寒暖差が大きい環境でゆっくり成長します。香り成分が濃縮されやすく、やさしく奥行きのある香りになりやすい点が特徴。落ち着きや深いリラックス感、鎮静効果が欲しい時に使われます。
一方、ラバンジンは比較的標高の低い場所でも育ちやすく、真正ラベンダーよりも気温が高めの環境で育ちます。成長が早く収穫量が多いのが特徴。爽やかさや力強さを感じる香りです。香りは真正ラベンダーに比べると、カンファー(樟脳)調の強めの香りがします。安価で香りが強く長持ちしやすいため、石鹸や芳香剤などによく利用されます。
ラバンジンを知る
ラバンジンが大量栽培される理由は、環境や生育が早いだけではありません。病気や気候変化にも比較的強く、効率的に収穫できるのです。ラバンジンは自然交配で生まれますが、基本的に不稔性で、タネで増えにくい性質。そのため産業的な栽培では、優れた親株から枝を取り、挿し木で増やすのが一般的です。同じ遺伝子を持つクローンの株が並び、管理もしやすくなります。
香りがはっきりしていて、広い空間でも感じやすいことから、フランスでは家庭用・業務用・日用品の香料として幅広く使われてきました。ラバンジンが多く流通しているのは、用途に合った役割があるからなのですね。
日本産のオーガニックラベンダー
日本産のオーガニックラベンダーは、フランスとは異なる環境で育つことが多く、その違いが香りにも表れるそうです。日本は湿度が高く四季の変化も大きいため、一般に真正ラベンダーの栽培は不向きと言われていますが、北海道などの一部の寒冷地では栽培されています。
日本人に合うのはフランス産?日本産?
日本人の好みや生活スタイルを考えると、日本産オーガニックラベンダーには独自の価値があります。土地や栽培環境によっても抽出される成分比率は変わり、もちろん香りも違うので、どちらが良いと決めるものではなく、好みや用途で選び分けるのがよいのではないでしょうか。
香りと成分の違いと影響
真正ラベンダーがやさしい香りと感じる理由
真正ラベンダーの香りを”やさしい香りで落ち着く”と感じるのには、成分構成が関係しています。副交感神経を優位にして気持ちを穏やかにする成分が多く、刺激を感じにくいこともあり、自然と呼吸が深くなると感じるのです。
香りの立ち上がりが強すぎず、時間とともにやわらかく広がるのもポイントです。就寝前や緊張をほぐしたいとき、スキンケアなど肌の鎮静にもおすすめ。
ラバンジンがスッキリした香りになる理由
ラバンジンの香りがラベンダーよりも強くスッキリと感じられるのも、成分構成によるものです。交配種のため、真正ラベンダーの穏やかさに加え、スパイクラベンダーの強さと軽快さを感じやすくなります。日中の芳香、作業前の切り替えにおすすめです。リラックスを狙うより、前向きになりたいときに使うとラバンジンの良さが生きます。
心地よく感じるためのコツは、用途別に使い分けること
主要成分(リナロール・酢酸リナリル・カンファー・1.8シネオール)の役割
香りや体感の違いは、含まれる成分バランスが違うからです。真正ラベンダーに多い酢酸リナリルは、香りをまろやかにし、落ち着いた印象を与えやすく、リナロールが加わることで、やさしさや安心感のある香りになります。
ラバンジンはこれらに加えてカンファーと1.8シネオールが多く含まれていて、香りにスッキリとした強さが感じられます。カンファーは気分を切り替えたいときに役立つ一方、量が多いと刺激に感じる場合も。1.8シネオールは爽やかな香りで、抗菌にも使えて、呼吸器を整えるといった特性があります。
ラベンダーには主要成分にはカンファーは含まれていないので、感じ方には個人差はありますが、ラバンジンのようなスッキリ感はありません。香りの印象は成分の割合で決まっているとも言えます。
なぜ精油はオーガニックである必要があるのか
精油は植物を凝縮したもの
精油がオーガニックである必要があるとお伝えするには理由があります。精油はハーブティーのように薄めて摂取するものではなく、植物を凝縮したものです。芳香成分を集中的に抽出しているため、わずかな量でも香りが強く、使い方次第で体への影響も大きくなります。
もし原料になる植物に農薬や化学肥料が使われていた場合、その影響は避けられません。安心して使えるかどうかは、香りだけでなく栽培環境まで含めて判断したいところ。オーガニックの精油がよい理由は自然志向だからだけではないのです。
農薬・化学肥料が与える悪影響
農薬や化学肥料は注意が必要です。精油の香りとして吸い込まれた成分の一部は呼吸や皮膚を通じて体内に取り込まれると考えられます。芳香成分が嗅覚だけでなく、血流を介して全身に巡ることも考慮するべきです。日常的に使うなら、原料になる植物の育て方まで知っておきたいところ。
ラバンジンを使用する際の注意
ラバンジンは使いやすい精油ですが、真正ラベンダーより刺激があるため注意が必要です。特に肌に使う場合や、長時間の芳香は注意してください。また、ラバンジンは栽培効率を重視した生産が行われやすいので、品質管理に差が出やすいということも知っておくと安全な精油を選ぶ際に役立ちます。
精油の使い分け
子どもに使う場合はラベンダー
子どもに使う場合は、強い香りや刺激のある香りには注意が必要です。成長途中の子どもは香りに敏感で、強い刺激を不快に感じやすいことも。基本的には真正ラベンダーのように香りがやさしい精油がおすすめです。香りは軽く感じる程度にとどめ、短時間の芳香にします。
・就寝前のリラックスタイム、バスタイムに
・落ち着いて過ごしたい学習前後に
日中・集中したい場合はラバンジン
大人が日中に気分転換したり、すっきりとしたい場合はラバンジンがおすすめ。集中したいからといって香りを強くする必要はありません。ほのかに感じる程度でOK。香りを強く感じる場合や小さなお子さんがいる場合は、さらに控えめに調整します。
就寝前・リラックス・スキンケア目的での選び方
就寝前や深いリラックスを目的とする場合は、副交感神経を優位にしやすい真正ラベンダーがおすすめです。気持ちを静かに整えたいときに。
スキンケアに取り入れやすく、刺激の少なさがベースにあり、肌の鎮静に使うことができます。特に日焼け後のほてりや、軽い赤みを落ち着かせたいときにもおすすめ。ニキビが気になるときの肌を整えるためのケアにも使えます。
アロマテラピーでは、肌を清潔に保つ目的でラバンジンが選ばれることもあります。ただし、顔まわりはとくに慎重に。低濃度での使用を基本にして、違和感があれば中止して無理なく使用します。
H2|安全な精油の選び方

学名・原産国・抽出方法をチェック
精油選びでまず確認したいのは、学名・原産国・抽出方法です。ラベンダー系は種類が多く、ラベンダーと書かれていても中身が異なることがあります。学名を見れば正確に判断できます。
抽出方法はラベンダーの場合は水蒸気蒸留を選びます。溶剤を使って香り成分を取り出すアブソリュートと呼ばれる方法は、香りが濃厚になりやすい一方、精油とは性質が異なるため使用しません。
フランス産と書かれていると安心感がありますが、それだけで品質が保証されるわけではありません。原産国に加えて学名、抽出方法、オーガニック認証や生産背景の情報があるかも確認します。同じフランス産でも、生産者の考え方や管理体制で香りや品質に差が出るため、表示全体で判断しましょう。
避けたい表示と注意するポイント
精油を選ぶ際は、避けたい表示も知っておくと安心です。注意したいのは香料、フレグランスなどの表記。これらは天然精油ではなく合成香料が含まれている可能性があります。学名・抽出方法・原産国の記載がない製品も、中身を判断しにくいため避けたいところです。天然由来や、100%天然と書かれていても、オーガニックとは限りません。栽培方法や認証の有無が明記されているかを確認してください。価格だけで決めず、表示を必ず確認しましょう。
AB オーガニック認証マーク(Agriculture Biologique)などの国際認証があるものは一つの安心材料になります。認証がなくても、農薬や化学肥料を使わない方針が明記されている場合があります。日本産精油は少量生産が多いので、作り手の情報が公開されているかも信頼性の目安です。
まとめ|違いがわかれば精油選びはシンプルです
大切なのは”どう使うか”
ラベンダーとラバンジンは似ていますが、成分構成が異なるため、香りも使い方も違います。ラベンダーは老若男女に使いやすく、リラックスにもスキンケアにも万能です。私は大人ニキビには少し強めのラバンジンを使っています。
精油選びで迷ったときは
これをきっかけに香料としての香りではなく、自分や家族に合ったアロマテラピーとしての香りも感じていただけると嬉しいです。
ラバンジンとラベンダー、両方の精油を用意して、その時に合うものを選んでみてください。もちろん1:1や1:2など合わせても👌
心地よさは、自律神経や内分泌系、免疫系のバランスを整える助けになります。日々を軽やかに過ごすために取り入れてみてください♪
覚えておきたいアロマテラピー豆知識
💡精油の吸収ルートは3つ。
①鼻腔の嗅細胞から大脳辺縁系に伝達されて作用する
②口や鼻からの吸入によって呼吸器から入って作用する
③皮膚から(経皮吸収)入って作用する
💡精油一滴は約0.05ml
精油濃度(%)=精油の量 ÷ 全体量 × 100
アロマテラピーレシピ集
※セルフケア用のレシピ例です。高温多湿を避けて冷暗所または冷蔵庫で保管し、使用期限は2週間を目安にします。
① リラックススプレー(就寝前・気持ちを落ち着かせたいとき)
就寝前やリラックスタイムに(空間・寝具まわり用に)
使用する精油
真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)
材料(50mlスプレーボトル)
・無水エタノール:1ml〜5ml 精油を乳化させるために使うので白濁すればOK
・精製水:50ml
・真正ラベンダー精油:5滴
【作り方】
・スプレーボトルに無水エタノールを入れる
・精油を加えて軽く振り、なじませる(乳化させる)
・精製水を加え、よく振って完成
使い方の目安
空間や枕元に1〜2プッシュ 毎回よく振ってから使用します
就寝直前ではなく、少し前のリラックスタイムがおすすめ
注意点
・子どもが使う場合は量を控えめにする
・体調や香りの感じ方に違和感があれば使用を中止する
② 皮脂・肌環境を整えて清潔に保ちたいときのフェイスオイル
使用する精油
ラバンジン(Lavandula × intermedia)
※刺激を感じやすい人は真正ラベンダーに替えてください
材料(10ml小瓶)
・マカダミアナッツオイル(またはホホバオイル):10ml
・ラバンジン精油:1滴〜2滴
※濃度 約3%以下(滴数は精油や容器で差が出るため、1%以下からが安心)
【作り方】
・容器にマカダミアナッツオイル10mlを入れる
・精油を1滴〜2滴加え、静かによく混ぜる
使い方の目安
洗顔後
注意点
・初めて使う場合はパッチテストを行う
・心配なときは使用を控え、専門家に相談する
